湿度計のセンサーは単純にその場の湿度を計測するだけのものと思われがちですが、湿度を計測することによって様々な恩恵が得られます。
例えば、ハウス栽培をしている農作物の管理です。湿度計センサーをハウスの中に設置することによって、植物に悪影響を及ぼさない程度に湿度をコントロールすることができるようになるでしょう。湿度が危険域に到達した場合は、メールを送信して管理者に知らせることもできます。湿度計のセンサーは、アナログタイプのものとは違って電気信号によって成り立っています。そのため、シビアな湿度管理が求められる現場であっても有効に利用できるでしょう。
例えば、紙やダンボール、湿気によって痛みやすい食材などを管理する倉庫などにも向いています。湿度センサーを空調設備と直結することができれば、自動的に湿度が保管に適した状態にキープすることができるようになりますし、データベースに湿度のデータを保管することができれば、異常が発生した際のログとして記録することもできるのです。
また湿度計の中には、土壌に直接差し込んで利用するものもあります。土壌の湿度を把握して、乾きすぎていれば水やりを自動的に行うようにすることもできるようになりますし、使用者に通知して土壌の湿度の維持管理を促すこともできるようになります。このように湿度計センサーの用途は、物品の保管を行う倉庫だけでなく、農業の分野でも応用することが可能です。